小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆土曜日◆

「結局、千葉先生はクビ。テスト用紙を盗んでくれるように頼んでいた生徒は、転校したんですって」 吉野が三杉から訊いたばかりの話を、大石に教えてやる。 蛍子や守成が見当を付けていたように、犯人は千葉だった。 「いつ分かったの… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆土曜日◆

小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆金曜日◆ 2

「千葉先生、大丈夫ですか。凄い剣幕でしたけど」 吉野が心配そうに尋ねる。 「凄い剣幕っていったって、所詮千葉だし」 迫力ない。と失礼なことを蛍子が述べる。 確かに、千葉教諭は痩せいていて、ガリガリといっても差し支えないよ… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆金曜日◆ 2

小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆金曜日◆ 1

「仲河さん」 意外な人物に声を掛けられた。 吉野は表情を変えないように、注意しながら振り向いた。 「二宮先輩」 テキストを抱えた吉野を見て、二宮栞はちょっと笑った。 「ごめんなさい。急に呼び止めて。それ、先生の用事」 「… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆金曜日◆ 1

小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆木曜日◆

「準備OKよ。でも、本当に大丈夫なの」 吉野が生徒会室に駆け込むなり、そういった。作戦を聞いた時は、ずいぶん無茶だと思ったが、本当に上手くいくのだろうか。 「大丈夫よ、明日の夜には片がつくはずよ」 蛍子は自信たっぷりに言… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆木曜日◆

小説

答案用紙盗難事件 ~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 4

「どちらにしろ、校内に上手く隠れていたとしても、IDカードを使わずに犯行は無理ね」 七時を過ぎるんだもの。と三杉が考えるまでもない、と言い放つ。 「ということは、犯人はリストの中にいるってことね」 黙って話を聞いていた蛍… もっと読む 答案用紙盗難事件 ~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 4

小説

答案用紙盗難事件 ~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 3

「だって、私を、『タロット蛍子』を泥棒扱いするなんて、許せないもの」 両手を拳に握って怒る蛍子を凝視(みつ)めて、三人とも視線を外し、密かにため息を吐く。 「仕方ないだろ。何かあったら、悪く言われるような怪しい奴なんだか… もっと読む 答案用紙盗難事件 ~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 3

小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 2

「それなりに、けいことも無関係な話じゃないからね」 守成の言葉に蛍子が眉をひそめる。 「会長も噂のこと、ご存じなんですか」 吉野がやっぱり、と尋ねると、 「噂って、」 と、蛍子がすごむ。 「それは、・・・」 吉野が言い淀… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 2

小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 1

2日後、生徒会室でいつものように蛍子はお茶を飲んでいた。実に呑気に。 「ケイ、大変」 息せき切って飛び込んできたのは吉野だ。 「どうしたの」 蛍子が慌てて、ドアの傍らの吉野に尋ねる。 「それが・・・」 吉野は口籠もり、話… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆水曜日◆ 1

小説

答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆月曜日◆

人は見てはいけないものを見たときに、どうすればいいのだろう? 見たくないものを見たときに、視線を外してしまう人の気持ちが分かった気がする。 生徒会室に入った途端、目に入った光景に吉野はげんなりとした。 視線を外そうとして… もっと読む 答案用紙盗難事件~タロット蛍子~/◆月曜日◆